户田惠梨香的爽快生活方式 “不需要牺牲换来的幸福”

发布时间 :2021-08-17

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人間を演じる仕事をしているからこそ、普通でいたい

正因为是饰演人的工作,所以想要普通。


中学を卒業したタイミングで兵庫から上京した戸田さんは、『コード・ブルー―ドクターヘリ緊急救命―』という作品に出会うまでの4年間、いくつものドラマを掛け持ちし、平均睡眠時間2〜3時間の日々を過ごしていた。

在初中毕业这个时间节点从兵库上京的户田さん,遇见《Code blue》这样的作品之前的四年间,同时兼顾好几部电视剧,过着平均睡眠时间只有2~3小时的日子。


「この仕事をやり始めたとき、一番時間がかかったのが、『これが芸能界なんだ』という、芸能界の“当たり前”を受け入れる作業でした。私にはバイト経験もなくて、最初に携わったのが芸能の仕事だったので、世間から見たら非常識なルールも、ありえないほどに長い拘束時間も、『これはこういう世界なんだから』と無理矢理納得させることしかできませんでしたね」

户田:刚开始从事这个工作的时候,最花时间的是接受演艺界里面的“理所当然”,“这就是演艺圈”这种工作。我没有打工的经验,最开始从事的就是演艺圈的工作,在世人看来不合乎常理的规则,难以置信的高强度工作时间,只能以“因为这个世界就是这样的”这种理由强行接受。

 

そのときに受けた洗礼(?)のせいか、10代の戸田さんは「私は、芸能界に染まりたくないな」と強く思ったという。

可能是因为那个时候接受的洗礼,据说十几岁的户田さん有着“我,不想被演艺圈染色”的强烈想法。


「基本的には、今でも思ってます。外出するときに変装するとか、芸能人なんだからセキュリティ万全のマンションに住むべきだ、とか。そもそも、芸能人なんだから、プライベートを多少犠牲にするのはしょうがないという考え方に賛成できません。私は普通の人間ですし、人間を演じる仕事をしているからこそ、普通でいたい気持ちがあります」

户田:基本上,现在也是这么觉得。外出的时候变装之类的,因为是艺人所以应该住在防犯措施万全的公寓之类的。“因为是艺人,所以多多少少要牺牲私人生活也是没办法的”,这种想法我原本就是不赞成的。我是普通人,做的工作是饰演人,正因如此,才想要普通的生活



私は“役者”でありたい

我想作为“演员”

 

「普通にこだわる」という発言を、過去にも2度ほど、“名優”と言われる人から聞いたことがある。一度めは、田中裕子さん。「俳優として、スポットライトを浴びている瞬間よりも、お日様の下で洗濯物を干しているときのほうが、よっぽど幸福を感じます」。そう、彩の国さいたま芸術劇場の、当時芸術監督だった蜷川幸雄さんの部屋で話していたのは、もう13年も前のことだ。“追求普通”这个发言,过去也有两次,从被称为“名演员”的人那里听到过。第一次是田中裕子桑,“作为演员,比起在聚光灯底下的瞬间,在太阳底下晾衣服的瞬间,更加让人感到幸福。”是的,在彩之国埼玉艺术剧场,在当时的艺术导演蜷川幸雄先生的房间里面聊天,已经是十三年前的事情了。  


二度目は樹木希林さんで、是枝裕和監督の『海よりもまだ深く』という映画に出演したとき、「是枝監督は、俳優の普通の動作をちゃんと掬い取ってくれるところがいい」と話していた。「料理を作りながらセリフを言うとか、それを自然にやるのが実は一番難しい。そういうちょっとした仕草に俳優の日常のクセが現れてしまうから、俳優は、日々の暮らしを丁寧に送ることも大切なんです」と。

第二次是树木希林桑,出演是枝裕和导演的电影《比海更深》时,她说“是枝导演的长处是善于提取演员们普通的动作。”“边做料理边说台词,能自然地做出来实际上是最难的。这些细微的小动作中,演员们的日常习惯会展现出来,所以演员们应该好好地度过日常生活。


「ああ、そのお話には、すごく共感しますね。本当に、なぜ世間には、そして芸能界には、『女優たるものこうあるべし』というルールが蔓延してしまっているんでしょうか……。たとえば、よく『歯が汚いと女優としてはよろしくない』みたいなことも言われますけど、『じゃあ、劇中の人たちがみんなセラミックだったら違和感ないんですか?』と私は言いたい。もちろん、タレントさんやモデルさんなら、外見をとことん磨いていいと思います。同じ芸能界にいる演者ですけれど、私は、“役者”でありたいんです」

“啊,对于这些话,我非常有同感。真的,为什么社会上,演艺圈中,”作为女演员应该如此“之类的规则在蔓延呢? 比如说,经常听到”牙齿不干净的话,作为女演员不可。“这种话,但是我想说”那,剧里面的人大家都是陶瓷牙就没有违和感了吗?“。当然,如果是通告艺人和模特的话,我想外表还是打磨一下更好。虽然同样是演艺圈里的演者,我,只想做演员。


そう戸田さんに言われて、インタビュー前の撮影の様子を思い出した。戸田さんは、ヘアメイクやスタイリスト、フォトグラファーを信頼しているのか、自分では鏡も見ない。モニターチェックもしない。「ここに座ってもらえますか?」と低めの椅子を差し出されたとき、大胆すぎるほどに足を広げて座った。パンツのたっぷりとした布が広がって、シルエットがとても美しい。自分がどう見られるかを気にしていない。その潔さが見ていて気持ちよかった。

听了户田桑这样说,我想起了采访前照片拍摄时候的情景。户田桑是很信任发型师、化妆师、造型师和摄影吧,自己不看镜子,也不检查显示器。拍摄中给出比较低的椅子,问“可以在这里坐下吗?”的时候,她非常大胆地摊开腿坐着,裤子丰富的布料铺开来,形状十分美丽。她不在乎自己被怎样看,看着她这种爽快,让人神清气爽。


 

「でも、『じゃあ普通の基準ってなんなんだ?』って聞かれたら上手くは答えられないのですが、とにかく、過剰には生きたくない。特殊な立ち位置からものを見るのではなくて、身近にあるいろんなものを愛しながら、敬いながら、生活したい。身近なもので、満たされる方法を身につけていたいです」

户田:但是,如果被问到“那么,普通的基准是什么?”我并不能很好地回答出来,总之,不想活得太过。不是站在特殊的位置来看事物,而是想爱着、敬着身边的各种事物来生活。想要学会以身边的事物让生活充实的方法。


仕事のために何かを犠牲にはしたくないです

不想要为了工作而去牺牲

 

働き方、生き方として清々しいなと思うのは、戸田さんが、仕事のために恋愛や家庭を犠牲にするような感覚を全く持っていないように見えるせいかもしれない。

工作方式,生活方式都让人觉得清朗的户田さん,可能是因为她看起来,完全没有为了工作而牺牲恋爱,家庭的想法。


「ああ、ないですね。仕事のために何かを犠牲にはしたくないです。ただ、もちろんその瞬間瞬間での優先順位はありますよ。今は仕事に集中しなきゃ、とかそういうことは。でも、私の場合は20代前半ぐらいから、仕事もプライベートもちゃんと両立させたいと思っていました」

户田:啊,没有呢。不想要为了工作而去牺牲什么。只是,在每个时刻当然都会有那个时刻的优先顺序。会有现在必须集中工作这种时刻。但是,从我的情况来说,从20代前半段的时候,就想要好好兼顾工作和私人生活。



 

仕事とプライベートの両立は、今でこそ当たり前に受け入れられつつあるが、戸田さんが20代前半だった10年前は、まだまだ、「今が頑張りどきなのに、恋愛やプライベートの趣味に走ってしまって大丈夫か?」などと余計なお世話を焼く一般人も多かったし、芸能界自体、若いうちは仕事を優先させて然るべき、というような暗黙の了解があった。

当今,工作和私人生活平衡的观念虽然越来越被理所应当地接受了,但是,在户田桑20岁出头的十年前,还不是这样。“现在正是需要奋斗的时候,跑向恋爱,个人爱好之类的没关系吗”之类的,有许多有这种多余关心的普通人,在演艺圈本身,也会有”年轻人理所当然以工作为优先“这种不成文的规矩。

 

「周りの大人を説得しなければいけないときは、私は割とストレートに、自分の価値観を言葉にしたり、直接疑問をぶつけたりしていましたね。たとえば、『頑張る時期っていつまでですか?』とか。今でもそういうところはあるかもしれない。私が15歳で上京したとき、私の頭の中には、自分が成功するイメージしかなかった。芸能界の仕組みを理解していない、怖いもの知らずの小娘だったから、そんなふうに思えたのかもしれません。でも一方で、私が考える成功というのは、自分らしくいたまま道を切り開くということで。お芝居で認められるために、自分を追い込みすぎてパンクすることもあったし、人間不信に陥ることもありました。今も芝居の勉強はずっと続いています」

户田:在必须说服周围的大人的时候,我会很直接,把自己的价值观用语言表达出来,或者直球抛出我的疑问。比方说,“努力的时期到什么时候为止呢?” 之类的。即使是现在我可能还会这样。我15岁到东京的时候,头脑里只有自己成功的景象。因为是个不了解演艺圈构造,初生牛犊不怕虎的小姑娘,所以才可能那么想。但是另一方面,我所想象的成功,是以自己的方式开辟道路。为了让演技得到认可,有逼自己到爆炸的时候,也有陷入不相信别人的时候。现在也一直在继续学习演戏。

 


注ぐエネルギーは仕事も100、プライベートも100

工作和私人生活都百分之百全力以赴

 

芝居にそれだけエネルギーを注ぎながら、プライベートでも幸福でいたいとする戸田さんの場合、100あるエネルギーを配分するのではなく、仕事に100注いだら、プライベートにも100。同じだけのエネルギーを注いでいるようにも見える。

在演戏上注入那么多能量,私人生活也想要获得幸福的户田さん,能量以100分计算的话,不是去分配100分的能量,而是工作注入100的能量,私人生活也同样100。工作和私生活都注入相同的能量。


「うん、だからホント疲れてますよ(笑)。特にお芝居は、『大恋愛〜僕を忘れる君と』と朝ドラの『スカーレット』が終わるまでは、基本、計算ばっかりしていたので……。私、こう見えてお芝居に対してはすごく計算高い人間だったんです。20代前半までは、自分の長所を伸ばすことに夢中になって、20代半ばからは、血肉を付けたところから削ぎ落とす方法を模索した。

户田:嗯,所以真的非常累呢(笑)。特别是《大恋爱》和晨间剧《绯红》结束之前,基本上,一直在计算……。我虽然看着不像,但在演戏上是计算程度很高的人。到20代前半段,我沉迷于发挥自己的长处,从20代后半段开始,一直在探索从有血有肉的地方做减法的方法。


そして、『大恋愛』で生まれて初めて、『カットがかかっても役が抜けない』経験をしました。そこから今は、自分が一番輝けそうな場所に立っていたい願望に駆られています。『ハコヅメ』の藤は、女同士のバディもので、顔はAV女優で中身がゴリラ、というキャラクターに惹かれました。ただ、原作はエピソードの積み重ねなので、藤という人物を掘り下げることは、意外と難しいんだなと、今ちょっと苦戦しています。でもだからこそやりがいを感じています」

而且,《大恋爱》是我有生以来第一次有了“拍摄结束后还无法从角色里面出来”的经验。从那时到现在,被想要站在自己最能发光的地方的愿望所驱使着。《巡警勤务》里的藤,是女性搭档的剧,“脸是av女优,内在是大猩猩。”,被这个角色给吸引住了。只是,原作是由一个个小故事累积起来的,挖掘藤这一人物,意外地有些难呢,现在也有纠结。但是因此更感到工作的价值。

 

以前、戸田さんは、「藤は裏表がない」と発言していたが、どんな質問にもサバサバと回答をくれる戸田さんも、裏表がないように見える。

以前,户田さん说过“藤表里如一”,不管怎么样的问题都能率直回答的户田さん看起来也是没有表里面。


「実はあるんですよ(笑)。あ、裏表じゃないですね。自分が思っていることははっきり言いますし、時には毒を吐いたりもしますけど……言うなれば、全部を曝け出しているわけじゃないってことですかね。それはきっと、藤も同じだと思います。いろんな人間を演じてきて思ったのは、人間って、欠点があるほうが魅力的だということ。バディというのはお互いの弱点を補い合うことができる関係だし、人と関わりあうことで刺激を受けて、成長していける。それはお話の中だけでなく、撮影の現場でも起こることだと信じています。私、自分の成長にしか興味がないんです(笑)」

户田:实际上有喔(笑)。啊,不是表里面。虽然自己想的东西会直接说出来,有时也会吐毒,但并不是全部都暴露出来的呢。我想藤肯定也是同样的。我饰演了很多人之后想到的是,就“人”而言,有缺点的人才有魅力。搭档是可以互相弥补双方缺点的关系,和人产生关联,受到刺激,从而才能成长。我相信这个不只是在故事里,也是在拍摄现场发生着的事情。我只对自己的成长有兴趣。(笑)



 


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