YOASOBIー『大正浪漫』原作小说「大正ロマンス」翻译

发布时间 :2021-08-11

​​原作:大正ロマンス(https://monogatary.com/episode/78170)

作者:NATSUMI

翻译:里帽笔 

对应歌曲将于9月15日上线,原作文库化小说将于9月16日发售。

挺喜欢这个原作小说的就翻了下


大正ロマンス​

 

千代子ちゃん

致 千代子

元気にしてる?僕は今日やっと期末試験が終わったよ。あとは夏休みを待つだけ。

近来可好?今天期末考试终于结束了,接着就只是静候暑假的到来。

千代子ちゃんのことだから、きっと期末試験ってなに?そっちの時代の夏休みってどんな感じなの?って興味津々なんだろうな。

千代子一定会十分好奇,想着期末考试是什么呀,你们这个时代的暑假会是什么样的之类的吧。

学校で習ったことをどれくらい覚えてるか試されるのが期末試験。今回の範囲が江戸時代までだったから、秋からは千代子ちゃんの時代のことも勉強するはずだよ。

期末考试啊就是检验你在能记住多少在学校学习知识的测试。但这次的考试的范围只到江户时代,秋学期开始就能开始学习到关于千代子所处时代的事了。

夏休みは一か月くらいで、宿題も多いし部活動もあったりで結構忙しいかな。友達と遊ぶのは超楽しいんだけどね!

暑假呢大约一个月,有挺多作业社团活动也会挺忙的吧,但能和朋友一起玩超爽的就是了。

ていうか、僕の名前の読み方分からないって今更すぎるでしょ(笑)

话说,念不出来的名字怎么才和我说啊(笑)。

ときと、って読むんだよ。珍しい名前だけど気に入ってる。

读作tokito哦,我还挺喜欢这稀奇的名字的。

僕は受験生だから希望の高校に行けるように勉強しないとだけど、千代子ちゃんとの手紙が息抜きになってて本当に助かってる。ありがとね。

虽然我是应届生得努力学习争取考上想去的高中,但能这样抽空和千代子写信往来真的感觉松了一口气,谢谢你呀。

時翔より

时翔 敬上

 

 

 

 

2023年、夏。

2023年 夏

数か月前から僕は大正時代に生きる女の子と手紙のやりとりをしている。

几个月前我开始与生活在大正时代的女孩子书信往来。

配達などの詳しい仕組みは分からないけど僕は彼女が本当に大正時代に生きていると信じていて、この手紙で少しでも日本史の勉強が楽になればと続けている。

虽然不知道信件收发的具体原理但我坚信着她是真的存在于大正时代,这样的书信能或多或少让我对于日本史的学习提起点兴趣来便持续了下去。

...いや、実際は彼女とのやりとりが楽しいから続けているというのが本音だ。

不对,因为和她的书信往来真的很开心才是啊。

男子校に通う僕にとって彼女からの手紙は何というかもう、本当に素晴らしいものなのだ。彼女の紡ぐ言葉は美しく優しい。初恋が大正時代の女の子。なんか超ロマンチックじゃん。これが大正ロマンというやつなのか。違うか。

对于上男校的我而言她的信真的绝了。她所言如诗如画。初恋竟然是大正时代的女生,也太浪漫了吧。不是吧,难道这就是所谓的大正浪漫吗

 

このことは信じてもらえないだろうから誰にも言ってない。彼女もそうらしい。

反正说了也没人会信这件事我也就没和任何人提起过,她好像也是这样。

これは二人だけの秘密だ。そう思うと彼女からの手紙が一層待ち遠しくなった。

“这是只属于我们两个人的秘密”这么想着的我更加期盼起了她的回信。

 

 

 

 

時翔くん

致 时翔

お手紙ありがとう。

感谢你的回信

ごめんごめん、名前の読み方を聞くきっかけが無かったの。ときと、って読むんだね、とっても素敵な響き。

不好意思,一直没机会问你名字的读法,是读tokito对吧,听上去真棒。

期末試験のことも夏休みのことも、私が気になること全部分かってくれていて嬉しい。

不管是期末考试,还是暑假,只要我感兴趣的事情你都会解释给我听,我很高兴。

夏休み、お勉強頑張ってね。私も時翔くんからのお手紙を糧に毎日家事と弟たちのお世話頑張るよ。秋から学ぶこの時代のこと、私も知りたいなあ。でも知ってしまったらこれからの人生楽しくないよね。頭の中で、これからのこと、それから時翔くんのいる時代の事を想像して楽しむね。

暑假有在努力学习呢,我看了时翔的信件也有在每天的家务活和照顾弟弟上加油哦。从秋学期开始开始学我所处的时代啊,我也好想知道啊。但是要是提前知道了,未来的人生会挺无趣的吧。毕竟我很喜欢想象未来的事,想象时翔君所在的时代的事哦。

今日ね、お洒落して友達と銀座通りへ出かけてきたの。真っ赤な口紅を引いたきれいなお姉さんが沢山いて、私も何年かしたらあんなふうになるんだって決めた。きれいになって時翔くんに会ってみたいなあ、なんて。

今天我打扮的漂漂亮亮和朋友去了银座通路,有好多涂着艳丽的口红的大姐姐,几年后我也要变得和她们一样漂亮然后和时翔君见一面什么的。

千代子より

千代子敬上

 

 

 

 

 

彼女が僕に手紙を出したきっかけについて聞いたことがある。

我有问过她关于开始寄信的契机。

ふと思い立って、彼女は百年後の東京の街並みや文明のことについてあれこれ想像を膨らませ、紙に書いてみたらしい。

她突然起意,不断想象着百年后东京的街道和文化便开始写起了书信。

用があってその場を離れたら紙は消えていた。誰かが裏紙にでも使ったのかな、と彼女はあまり気にも留めずそのことはすっかり忘れていた。

忽然有事她离开了片刻,那封信件便消失了。“可能是被谁拿走当草稿纸了之类的吧”她这么想着便也没再留意将其置之脑后。

百年後の未来から返事が届くまでは。

直到收到了来自百年后的我的回信。

 

 

宛先も送り主も書かれていない紙が勉強机に置いてあった。開いてみたら「百年後」というタイトルが見え、下には何だかよくわからないことが箇条書きで書かれていた。

收信和寄信人都没有写的信件就这么放在了我的书桌上,打开之后「百年后」这个标题映入眼帘,下面写着完全看不明白的条目。

弟がふざけて置いたのか、と思ったが百年後という割にはすでに存在しているものも書かれており(「勝手にお洋服を洗ってくれる機械ができている」というのはきっと洗濯機のことだろう)、心底訳が分からなかった。

我起初以为是弟弟的恶作剧,但信上条目里所写的百年后的东西已经有真实存在的了(「能够自动帮忙洗衣服的机器」不就是洗衣机吗),看到这我真心想不明白了。

でも書いてあることが面白くて、僕はその紙の裏に今存在する物、しない物を答え合わせのように書いた。

但信的内容实在是有趣,我便在那张纸的反面写起了关于现在真实存在以及不存在的物品的回答。

それがまた、いつの間にか時を超えて大正時代まで届けられたというわけだ。

这样信件可能会在不经意间再次穿越时空送到大正时代吧。

 

 

 

 

千代子ちゃん

致 千代子

大人になった千代子ちゃん、綺麗なんだろうなあ。僕たちもあと5年たったら大人だね。

长大成人的千代子一定十分漂亮吧,我还有5年才成年。

先のこと知りたくないって言うけどさ、僕からの最初の手紙でこれから発明される物とかだいたい分かっちゃったでしょ(笑)

虽然你说了不想知道未来发生的事,但我在第一封回信上不是已经写了来自未来的发明品啥的吗(笑)

長生きして、洗濯機使ってみてよ。絶対感動するから。

一定要活得久一点,体验一下洗衣机,绝对会让你感激涕零。

それよりさ、千代子ちゃんがめちゃくちゃ長生きしたら小さい頃の僕に会えるのかな?

同じ東京住みだし、可能性は無くはないよね。

对了比起这个,千代子如果能活得很久很久很久的话说能不能遇到小时候的我呢?我们都住在东京,也不是没有可能吧。

僕も一目でいいから会いたいな。

我也好想见千代子一面啊。

時翔より

时翔敬上

 

 

 

一目でいいから会いたい。好きだから。

是因为喜欢,所以想见上一面。

最後の言葉は書かずに飲み込んだ。

把最后没有敢写上信的话吞下了肚。

純粋に時代を超えた文通が面白くて僕に手紙を送ってくれる彼女に、そんなことを突然伝えたらさすがに引かれてしまう。

起初只是对能够穿越时空的信件感到有趣而和她往来的我突然想说这番话实属被她深深吸引了。

 

手紙はいつも書いてからきっちり10日で彼女に届く。逆も同じ。

书信一直是正好写后十天后送到她手中,反之亦然。

だからいくらすぐに返事を書いても届くのには時間がかかる。

所以说不管回信速度有多快都得花时间去等。

手紙じゃなくて彼女にスマホを届けてくれたら良いのに。

要是能发送到她的手机上就好了。

そしたら毎日やりとりができるし、声も聞ける。画面越しに笑い合うことだってできるだろう。

这样的话每天都能互动,能听到她的声音,还能通过视频相视而笑了吧。

 

そういえば彼女は色々な機械の発明に納得していたけれど、スマホについてだけは全く理解も想像もできないと言っていた。

说起来她虽说能理解各种各样的器械发明,但据她说关于手机这块是完全理解和想象不了的。

当たり前か。毎日使ってる僕ですらさっぱり仕組みが分からないのだから。

可不是嘛,因为就算是每天都在用手机的我都理解不了手机的构造。

 

 

 

時翔くん

致 时翔

お手紙ありがとう。

谢谢你的回信。

たしかに私もう色んなこと知っちゃったね。洗濯機使ってみたいし、エアコンだっけ、そんなものがあったら家から出なくなっちゃいそう。未来にはこんなものができてるんだよって、みんなに言って自慢したいけど絶対信じてもらえないよね、なんだか悔しい。

我确实已经知道了好多事哦,好想试试看洗衣机啊,还有那个叫空调来着的,要是有了那样的东西感觉能一直窝在家里呢。我也想炫耀着告诉大家未来能有这么多实用的东西但大家一定不会信我吧,好不甘心啊。

時翔くんに会えるくらいまで絶対長生きするよ。約束。

我保证一定会活到能和时翔君见到面的时候哦。

時翔くんに会えたら伝えたいと思ってたことがあるんだけど、もう今ここに書いてもいいかな。

虽然想能在见到时翔君之后再告诉你,但写在这也无妨吧。

時翔くん、好きだよ。

我喜欢你,时翔。

すごくすごく会いたい。

好想马上就见到你。

時翔くんと手を繋いで、東京のまちを歩いてみたい。

好想牵着时翔的手,在东京的街上散步啊。

そのためならいつの時代にだって行くから。

如果真的能成真的话不管哪个时代我都会欣然前往。

ごめんね急にこんなこと言って。気持ち悪いよね。こんな手紙捨ててくれていいよ。返事も無理に書かなくていい。ただ伝えたかったの。

十分抱歉,突然之间和你说了这些,你会觉得很奇怪吧。把我的这封信丢了也没事,回信也不用勉强自己写,只是想告诉你罢了。

千代子より

千代子敬上

 

 

 

彼女からそんな手紙が届き、僕が嬉しさのあまり絶叫して母に怒られたのは夏休み最終日のことだった。

从她那里收到了这样的信,我高兴的在家放声尖叫以至于被妈妈教训了一顿,这便是暑假的最后一天。

いつもうるさい小学生の弟が山積みの宿題のおかげで静かだから、僕の叫びが余計に響いたのだろう。

由于一直吵闹的小学生弟弟还有着堆积如山的作业显得格外安静,我尖叫的余音仿佛还在萦绕。

日が暮れる。もう夏が終わる。

日落西山,盛夏已经结束了。

 

 

その日の夜、僕は晩御飯を食べ終えて父の見ているニュース番組をぼんやり眺めていた。

那天夜里,我吃完晚饭瞥了一眼爸爸在看的新闻节目。

そろそろ部屋に戻って明日の準備でもしよう、そう思って立ち上がろうとしたとき、アナウンサーの言葉を聞いて僕の頭は真っ白になった。

正打算起身回房间做明天开学准备的我听见了主持人的话语脑中一片空白。

 

「関東大震災の日から、明日で100年を迎えます」

「关东大地震明天将迎来100周年」

 

関東大震災。日本史が苦手な僕でも知っている未曽有の大災害だ。

关东大地震。是连不擅长日本史的我都知道的史无前例的大灾难。

 

慌ててスマホを取り出し、関東大震災を検索する。

我慌张地拿出手机搜索起了关东大地震。

 

1923年9月1日発生。死者およそ10万5千人、うち東京は7万人。

发生在1923年9月1日。死者将近10万5千人,其中东京占了7万人。

 

...大丈夫、まだ彼女が巻き込まれると決まったわけじゃない。そう信じようとすればするほど涙が止まらなくなった。今からでもどこか遠くに逃げるよう手紙を書こう。告白の返事なんて今はどうでも良かった。どうか奇跡が起きて、一分一秒でも早くこの手紙が彼女のもとへ届きますように。届くまで10日もいらないでしょ。神さまお願い、なんでもするから。

...没事的,我坚信着她不一定会被卷入这场灾难的但眼泪却任止不住地往下流。现在就去写信让她逃去远方,表白的回复已经无所谓了,求求神明了,我什么都会做的,请让奇迹发生吧。肯定不用花十天的吧,早一分一秒也好尽快让这封信传递到她的手上。

 

 

 

 

千代子ちゃん

致 千代子

お願いがあります。今すぐできるだけ遠くに向かってください。大切な人たちを連れて。

求求你了,现在立刻带上重要的人尽可能地逃往远处。

明日、信じられないくらい大きな地震が東京を襲います。

明天,东京将会发生难以置信的大地震。

落ち着いたらまた手紙をください。いつまでも待ってます。

安定下来了请再给我回信,我会一直等下去。

時翔より

时翔敬上

 

 

 

 

時は過ぎ、季節はすっかり冬になった。

秋去冬来。

あれ以来彼女からは何の音沙汰もない。

自那以后再也没了她的音讯。

何度か僕から手紙を書いてみたが、それを彼女に送ることはもうできなくなっていた。

有好几次都想试着给她写信,但信件似乎已经送不到她那边了。

窓の外の雪を眺めながら日本史の問題集を解く。関東大震災は1923年。あの日以来この年号を忘れたことはない。でももう何の役にも立たない。

望着窗外的纷飞的雪做着日本史的题目,关东大地震是在1923年,虽然没什么用但自从那天起便再也忘不掉这个年份了。

何でもっと早く気付けなかったんだろう。

为什么没能早一点察觉到呢。

僕は何度も自分を責めた。

我无数次陷入自责中。

 

 

 

中学を卒業し、高校生になった。

中学毕业,步入了高中。

梅雨もようやく明けようとしているある雨の日、僕はクラスで親しくなった友人の家に遊びに行った。

在梅雨季行将结束的下雨天,我去了同班的好朋友家玩。

彼の家に着くと優しそうなおじいちゃんが出迎えてくれた。

到他家的时候一位看起来十分和善的老爷爷出来迎接了我。

「友達の時翔くん。時を翔けるって書くんだよ、かっこいいよね。」

“这是我朋友时翔,飞跃时间的时翔,这个名字还挺帅的吧。”

そう友人に紹介され、おじゃまします、と会釈をすると、

朋友向老爷爷介绍着我,“打扰了”我说道。

「時翔くん...ようこそ、ゆっくりしていってね。」

“时翔君,欢迎欢迎,进来慢慢玩哦。”

と少し驚いたような顔でそう言われた。

老爷爷略显震惊地对我说道。

 

帰り際、僕はおじいちゃんから一枚の紙を手渡された。

回去的时候,老爷爷递给了我一封信。

家に帰るまで待ちきれずに道端で傘を差したままそれを開くと、そこには見覚えのある、僕がずっと待ち望んでいた字があった。

等不及到家便在路旁撑着伞撑着伞把信打开,映入眼帘的是我有印象的字迹,是我一直在等待的字迹。

雨の音が遠のく。僕の心は一瞬であの夏に戻っていた。

雨声渐远,我的心境一瞬间回到了那个夏天。

 

 

 

 

時翔くん

致 时翔

あの時はお手紙ありがとう。私は震災から奇跡的に生き残って、今こうして長生きできています。

谢谢那时候的信,我奇迹般地从大地震中活了下来并生活到了现在。

震災に遭って何週間か後に家のあった場所に行ってみたら時翔くんからの手紙が落ちていました。他のものは全部燃えて無くなっていたのに。火が消えてから届いたのかもしれません。

在大地震的那几个礼拜我回到了当时家所在的位置时翔君所写的信便出现在了那里。明明其他的东西已经全部烧毁,可能是火灭了之后才寄到的吧。

私を助けようとしてくれてありがとう。時翔くんの手紙を読んで涙が止まりませんでした。

谢谢你告诉了我大地震的事,读了时翔的信我哭成了泪人。

私はあんなに勝手に気持ちをぶつけたのに。

明明是我这么随性地向你表达了自己的情感。

すぐに返事を書いたのだけど、もうそちらの時代には届かないみたいでした。だから、息子が時翔くんに巡り合ってくれる奇跡を信じてこの手紙を託します。

我也想立刻给你写回信,但好像信件已经寄不到你的时代了。我相信着会发生自己的儿子会遇到你这样的奇迹便将这封信托付给了他。

そういえば、洗濯機もエアコンもこの目で見ることができました。洗濯機は私が誰よりも先に考えたと勝手に思ってるけどね。他にも時翔くんの言ってた沢山の機械で生活が豊かになりました。

对了。我见过洗衣机和空调了,洗衣机可是我比谁都先想出来的哦。其他还有好多时翔君所说过机器,因此生活也变得多彩了起来。

私は病気でもうすぐこの世を去ります。来月で80歳だから、それまでは頑張りたいんだけど。

现在我得了重病已到了弥留之际,下个月就80岁了,明明都已经坚持这么久了。

時翔くん、私たち未来のどこかで会えるよね。楽しみにしています。

时翔君,我们一定会在未来的某处相见的吧,我很期待哦。

千代子より

千代子敬上

 

 

 

 

涙が頬を伝った。あの日とは違う温かい涙だった。

眼泪划过脸颊,和那天不一样眼泪是温暖的。

生きていた。彼女はあの震災をくぐり抜けて、憧れていた綺麗なお姉さんになれた。それだけで十分だった。そのうえ最期の時に僕を思い出して手紙を書いてくれたのだ。

她活着,躲过了大地震,也成为了她所憧憬的漂亮大姐姐。这样就足够了,而且还在临终前想起了我给我写了信。

 

スマホと同じ、本人たちにも仕組みがさっぱり分からない文通。

和手机一样,我们也不知道信件如何传递给对方的。

スマホを使ったら色んな場所にいる人と繋がることができるけど、未来には色んな時代の人と繋がることができる機械があったりするのかも。

手机将各地的人们联系到一起,在未来会有能将各个时代的人联系起来的机器也不是没有可能。

 

そんなことをふと考え、僕も彼女のように未来のことについてあれこれ想像を膨らませてみる。

我这样想着,试着想象着我和她在未来可能发生的事。

 

僕も長生きして、お土産話いっぱい持っていくから待っててね、千代子ちゃん。

我也活得久一点,会给你带好多礼物的,你要等着我哦。

 

そう誓うと彼女が微笑んでくれたような気がした。

我暗暗发誓,仿佛她也在对我微笑。

 

空を見上げると、いつのまにか雨は止んでいた。

抬头望向天空,不知不觉间雨已经停了。

 

さあ、今年も夏が始まる。

今年的夏天开始了。

 

僕は傘をたたみ、大きな一歩を踏み出した。

我收起了伞,向前迈出了一大步。



〜FIN.


suibianfanfan

这一百年 长还是短呢

书信是一件很浪漫的事,它不同于现在SNS上的交流在你收到和寄出去的时候便会开始期待。

毕竟人总是在期待着些什么。



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